- 人民元の両替ってどこでしたらいいの?
- 人民元はどうやって持ち帰ったらいいの?
- 最もいい方法が知りたい
人民元の持ち出しは、中国生活者の悩みですよね。
そんなあなたのために、両替方法と人民元の持ち出し方法をまとめました。
人民元をどうしようと悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
人民元の両替方法
人民元の両替をする場合、基本的には中国で両替を行う方が手数料が安く済みます。
中国国内で両替を行う方法は主に4パターンです。
- 空港
- ホテル
- 銀行
- 両替商
空港
空港のレートは最も悪いです。
また、手数料だけで1,000円程度も取られます。
どうしても空港で両替の必要がある方は、最低限の両替に留めておきましょう。
ホテル
市内のホテルでの両替が可能なところもあります。
全てのホテルが対応しているわけではないので、両替をしたい方は事前に調べておくと良いでしょう。
4つ星以上のホテルであれば、基本的に両替対応をしているホテルが多いようです。
銀行
銀行での両替は、空港やホテルよりもレートが良いです。
銀行であれば、偽札をつかまされるリスクも低く安心して両替ができますね。
両替を行う際の第一候補となると思います。
両替商
両替商では、最も良いレートで交換できます。
一方で、当然ながら偽札をつかまされるリスクは大きいです。
少額であれば、試してみるのも良いかもしれませんが、多額の場合はおすすめできません。
周りの派遣員の方は、意外にも結構利用されている方も多いようです。
人民元を日本へ持ち帰る方法
ハンドキャリー
まずはハンドキャリーする方法です。
ただ、中国から持ち出せるお金の金額は5千米ドル(約2万元)に限られています。
日本円で約55万円。
これを超える場合は、税関での申告が必要です。
申告せず見つかった場合は、処罰されます。
外貨については、5千米ドル相当を超える外貨(円やドル等)を持ち込む場合は、税関で申告が必要です。持ち出しは、5千米ドル相当を超え1万米ドルまでの場合は、預金銀行での許可証の取得が必要です。1万米ドル相当を超える場合は、外貨管理局の許可を受けた上で、預金銀行での許可証の取得が必要です。人民元については持ち込み、持ち出しともに2万元までに制限されています。帰国の際に残った人民元を外貨(円やドル等)へ換金する場合は、中国の主要都市から出国する場合のみ可能です(主に空港内の銀行で可能)。外貨から人民元への換金した際の換金証明書「兑换水单」が必要になりますので、きちんと保管しておきましょう。
在中国日本国大使館HP
日本に帰国する度に、持ち帰るという方も多いです。
最近は空港での監視も厳しくなっているようですので、上限を超えての持ち出しはリスクが大きいです。
上限を超えた持ち出しが発覚した場合、没収される例も実際に発生しているようですので、気をつけましょう。
持ち帰るためには、事前に中国内で日本円に両替していくことをおすすめしますが、中国では1日で両替できる金額も限られています。
個人の人民元と外貨の両替は、1人につき年間5万ドルを上限とする。外貨を人民元に両替する際、1人1回につき1万ドル相当以下の場合、直接銀行にて行える。1人1年につき5万ドルを超え、経常項目の場合、本人の身分証明書と取引関連証明書類をもって、銀行にて行える。資本項目の場合、外貨管理局の審査許可が必要である。
なお、外貨代理両替機関と自動両替機業務に関する管理規定(2016年5月19日実施)により、条件を満たした国内機関が銀行の承認に基づき、 外貨代理両替機関となる。外貨代理両替機関は、個人に対し、外貨から人民元への両替業務を行うことができ、1人1日の両替上限を1万人民元とし、1人1年の両替上限を5万人民元とする。また、銀行は自動両替機を設置することができ、1人1日の両替上限を5,000人民元とする。
JETRO HP
1日5,000人民元となっていますね。
つまり、5千米ドル相当を持ち帰るためには、約4回銀行にて両替を行う必要がありますね。
しかし、この頻繁に両替する方法は銀行や政府から目をつけられる可能性があり、突如銀行口座が凍結された方もいらっしゃるようですので、注意しましょう。
中国現地の方ですと、1日の両替可能額が大きいので、現地の友人に頼むというのも一つの手ですが、なかなかお金のことを頼むのも気が引けますよね。
帰国日から逆算して、定期的に元を現金で引き落としておき、レートの良いときに銀行でまとめて円に両替してハンドキャリーするというのが一つの方法になると思います。
2022年8月追記
中国銀行では、銀行窓口での1日の両替金額が日本円で5万円が上限となっていました。
2500RMB相当しか両替できませんでした。
他の店舗へのはしごもNG
翌日改めて来るように言われました。
追記
他支店で両替した場合、500ドル相当(約7万円)まで両替が可能でした。
支店によって方針が異なるのかもしれません。
後日同支店に再び赴いたところ、午後から来るように言われました。
外貨の流出を防ぐような対応を強化しているのかもしれません。
銀行で送金手続きをする
駐在員であれば、会社が送金の手続きを手伝ってくれるでしょう。
必要なモノは下記の通り。
- パスポート
- 就業証明書
- 労働合同
- 納税証明
- 給与証明
両替した証明として、外貨から人民元への換金した際の換金証明書「兑换水单」が必要になりますので、きちんと保管しておきましょう。
個人が外貨を国外に送金する場合、送金額が1万ドル相当以下であれば、本人の身分証明書をもって銀行にて行える。送金額が1万ドルを超える場合、本人の身分証明書と本人入国外貨所持申告エビデンスまたは預けていた銀行の現金引出しエビデンスをもって銀行で行える。
JETRO HP
1万ドル超えた場合は、年間5万ドル相当という情報もあれば、人民元建の給料に対して、65%~70%という情報もあります。
仮に年間5万ドルとして、これを超える場合どうするのか?という点は言及している情報がないため、現状では現地口座に残していくしかないのかもしれません。
いずれにせよ年間送金額に上限制限はあるようです。
ある程度溜まったら、毎年送金しておくのがよいかもしれません。
ここら辺は不確かです。
中国現地で運用し続ける
銀行口座を閉鎖せずに残しておくのも一つの手です。
駐在員の先輩方は口座を残し、少額のお金を残していらっしゃる方が多いです。
日本に帰国後も、口座が紐づいているWechat payで個人間の支払い等は継続可能。
またアプリでの口座確認も可能とのこと。(中国銀行)
逆に口座が一定期間動かなければ、口座は凍結されてしまうようです。
また、パスポートの更新時と電話番号が変わる場合は、現地での手続きが必要になるそうなので、ここは大きなリスクになりますね。
中国の定期預金の金利は非常に高く魅力的ですが、万が一口座が凍結されたときのことを考えると、多額の資金を置いたままにしておくのは大きなリスクになるかもしれませんね。
中国駐在中は、会社が納税証明書等を発行してくれたり、銀行へ同行してくれたりと送金時も何かと助けてくれるかもしれませんが、帰任後は全て自分で行わなくてはなりません。
最悪の場合、戻ってこないということも想定しておいた方がよいかもしれません。
最適解は?
人民元を持ち帰るためのルールは複雑ですね。
最適解は人によって異なると思います。
私の基本的な出口戦略は
- ある程度人民元の貯金できたら、毎年日本へ送金する
- 帰国のスケジュールが決まったら、逆算し両替を進めてハンドキャリー
- 口座維持のため最小額を中国の現地口座に残しておき旅行時に使用する
となるかと思います。
中国現地の口座を持っておくことに特にデメリットはないと思います。
今後も中国に来る可能性がある方は、高利回りの中国口座に残しておくのも非常に魅力的なオプションになりますね。
ハンドキャリーせず、リスクをとって帰任ギリギリまで元を保有しておくのもありでしょう。
私は資産の安全性と流動性を最も重視しているので、ドローカルな通貨である人民元からはさっさと退出しておこうと思います。
中国銀行のカードでは、日本のセブン銀行のATMで引き落としが可能でした。
リスクもなく非常に便利です。
1週間の日本滞在中、毎日20万円引き下ろしましたが特に問題ありませんでした。
1回10万円✖️1日2回です。
手数料は1回20元ほどです。